紫微斗数とは

紫微斗数は、中国唐の時代から宗の時代にかけて活躍した陳希夷(867~984)という仙人が創始したとされています。おそらく唐の時代にインド経由でもたらされた西洋のホロスコープ占星術が、中国風に形を変え、その影響を受け、新しいひとつの占術の原型をつくったのでしょう。その後、その道教の門派の中で様々な実験と取捨選択が行われ、その結果いくつかの系統の伝本が現代に伝わりました。東洋の占星術とでもいうべきもので、一般によく知られている四柱推命とは趣が異なった占術です。西洋占星術と同じように、12の宮からなるホロスコープ・チャート(命盤)を作成して判断する星占いです。しかし、実際の天体の運行を観測・計算し、それにもとづきホロスコ ープを描く西洋占星術に対し、紫微斗数は東洋占術特有の10干12支と旧暦との関係を「星」という象徴に表わしてホロスコープに配します。西洋占星術は、太陽星座による性格判定ですから、そのままグレゴリオ歴を見て太陽星座を見つけますが、紫微斗数では星の算出まで面倒な手続きを要します。また、産まれた時間が分からないと、まったく作れないのが、この占いの盲点です。それが、いままで広まらなかった最大の要因であると考えています。ただし、だいたいの時間帯がわかる場合は、命盤を複数作製して、あとは観相法と照らし合わせて産まれた時間をはじき出すことも可能です。

甲級14主星

紫微星

「帝王の星」と呼ばれる、紫微斗数占星術の中心を担う星です。「北極星」を象徴しています。太陽と並ぶ統括の星ですが、紫微星は「エンペラー」というより「プリンス」。つまり、王様ではなく、どちらかと言うと「皇太子様」というイメージが似合います。何にでも興味を持ち、好奇心旺盛で、無鉄砲なところがありますが、優れた実行力と決断力をもっています。バランスのとれた価値観と強い意志を持っているのです。紫微星を命宮に持つと、冒険心が強く人生をドラマチックに捉える理想主義者です。目的をしっかりと定めて、高いバイタリティーと卓越した頭脳で、目標達成に向けて淡々と遂行していきます。年齢の割に大人びた印象を与え、何でもそつなくこなす器用なタイプです。自尊心が高く、高飛車なところがあり、地位と名声を求める野心家です。感情の起伏をあまり表に出さず、外面と内面で大きなギャップがあったりします。基本的には穏やで、共存共栄を望む平和主義者ですが、プライドが高く繊細な面があるため、一度傷ついてしまうと、立ち直るのに時間がかかってしまいます。ですが、それを表には出さず、内に抱え込んでしまう傾向があります。付き合いが深くなってくるにつれて、弱い部分をされけ出すようになります。意外と不安症で、一人では決定したがらず、物事を決める時は必ず周りに意見を求めます。弱点としては図に乗りやすいところ。周りから賞賛の声を浴びすぎると、独善的になり「世界で俺が一番偉い」と言わんばかりの勝手気ままな振る舞いになる傾向も。自信がついてくると自慢話が多くなるのも特徴のひとつ。敵も多いですが、それ以上に強力な味方を作る手腕を持っています。周りの意見をまとめるのが上手く、経営者やリーダーなどで本領を発揮します。

天機星

「天の機密」を象徴する星で、イメージとしては、この世におけるすべての知識を欲する求道者です。天機の男性は、知恵と機転の両方の意味で優れており、自分がトップとなって仕切っていくというよりも、トップを裏で支えるご意見番、または参謀役に適性があります。 細かいことによく気が付くため、あらゆる角度からフォローすることが得意です。もし周囲の誰かが助けやアドバイスを求めてきたら、渾身的に協力してくれるでしょう。 いつも冷静で理知的です。複雑な問題を抱えている友人がいれば、頭脳を駆使して解決策を提案してくれます。 自分の経験や身に付けた知恵を、惜しみなく貸してくれることでしょう。天機にとってトラブルや問題を解決することは、パソコンゲームをするのと似た感覚です。論理的かつ効率的な方法を導き出します。 常識的で理的な天機がいることで、トラブルが起こった際にも周囲は安心できるとともに、彼らがいることを頼もしく感じることでしょう。 また、自分磨きことを怠らず、計画的に要領よく取り組もうとします。 しかし理屈で考え過ぎるせいか、神経質で心配性な面があるため、万全の準備が整った状態からでないと、物事に取り組むのを嫌がる傾向にあります。 パーフェクトを望む完璧主義な面があり、自分にも他人にも厳しいため、現実に満足できずストレスを溜めやすい傾向です。また、その不満を周囲に当たり散らすこともよくあります。 金銭感覚も優れ、無駄な出費も少ないでしょう。 頭でっかちで理屈っぽく、細かいことにもいちいち突っかかるため「うるさい奴だ」「神経質すぎる」と言われることもある天機星。しかしそれも、なるべく余計な失敗をせず、効率よくプロジェクトを成功させ、最短距離で発展させようとするポリシーからくるもの。 『機月系』特有の安定志向も持ち、収入の不安定な生活は嫌います。また、計画的に物事を進める実用主義である反面、内面はピュアなロマンチスト。理屈っぽく淡白に見えますが、夢を叶えるタイミングを虎視眈々と狙っていたりするのです。 一見、人当たりの良い、礼儀正しい印象を受けますが、意外にも内面には「裏の顔」を持っています。責任感はあるけれど、陰から支える役裏方役を好む傾向にあるようです。 ただし「名目上トップは別の人物だが、実質的には自分が舵を握っている」というケースも多く、本人も知らない間に「裏ボス」的な立場になっていたりします。

太陽星

紫微斗数に存在するすべての星を照らす存在で、太陰星と対になる「中天星」という星です。 その名の通り、空に輝く日輪を意味し「父性」を象徴する星です。 「陽」というだけあって、「勇気、活力、行動」などの、男性に関係するものを象徴します。紫微が「プリンス」だとすると、太陽は「キング」にあたります。市民と軍隊を統括し、政治を納める国王なのです。 「太陽」と言うだけあって、度量が大きく太っ腹。どんなことでも動じないような貫禄を感じます。初対面でも接しやすく、よい意味で砕けた雰囲気の持ち主です。 ぶっきら棒で昔堅気、古き良き下町の「オヤジ」を連想させる、親しみやすく頼もしいキャラクターです。 大きく分けて「ノリと勢いでグイグイ引っ張ってくカリスマキャラ」と「なぜか気になるいじられキャラ」の二つに分けられます。これは、12宮のどれに入るかによって変わります。もっと簡単にわけると「イケイケタイプ」と「控えめタイプ」の二つで、いずれにせよなんとなく側にいると癒されるため、自然と人が集まってきます。 日頃から、いかにして人生を楽しくすごすか、笑って過ごすかを考えています。そのため、頭の中は、常に明るいイメージで一杯。その温かいオーラに引き寄せられて、自然と人が集まってくるのです。 嫌なことや、落ち込むことがあっても、一晩寝れば大抵のことは忘れてしまうので、ストレスへの耐性はかなり強い方だといえます。 「他人に厳しく、自分にやさしく」という面があり、自分に対しては、かなりの甘ちゃん。意外と心は繊細なので、内心は反省しているのです。 大風呂敷の広げようと言ったら、自信家の紫微も比較にならないほど。紫微は自分が実現可能と思うことしか口にせず、苦手な事はハッキリといい、変な見栄もはりません。しかし太陽は、できるかできないなどお構いなしで「面白ければそれでいい」というシンプルな思考回路です。 太陽のそんな態度も、毎回許されるわけではありません。「おまえ、いつも笑ってごまかしやがって、少しは真面目に反省したらどうなんだ!?」と周囲の逆鱗に触れてしまうしまうこともあります。こうなると、さすがの太陽も少々堪えます。どんなことでも気にしないように見えて、実はかなりデリケート。よかれと思って言ったことでも、ふてぶてしい態度で機嫌を損ねてしまったり、意外と小心なところもあります。 その場の勢いで喋っているので、人の地雷を踏んでしまうこともよくあります。最終的には喧嘩になることも多く「もうお前とは絶交する!」と言ったりもするのですが、結局明日まで憶えていないことがほとんど。持ち前の明るさと勢いで、大抵流のことは水に流してしまえるのです。

武曲星

名前から分かるように、武曲は「武士」を表すサムライの星です。武曲の男性は「気は優しくて、力持ち」を絵に描いたような存在で、身体が頑丈で性格も体育会系です。 謙虚で控えめ、強い精神力を持ち、真剣に取り組む頑張り屋です。チームワークを大事に考えており、個人よりも集団で力を発揮するタイプです。独断で走ることを好まず、周囲の迷惑を顧みない行動は慎もうとします。 逆境や苦難に遭ってもめげず、周囲と連携を計って、一度やると決めた事は最後までやり遂げるタフな精神を持っています。 まさしく「武士(もののふ)」を象徴するような、力強いキャラクターといえるでしょう。 努力家で一本気。一度口にしたことは、是が非でも実現させるという性分で、その意志の強さは、周囲の意見に耳を貸さないという態度でもあります。 「働き者だな」と信頼を得ることもあれば、「融通が利かない四角四面な奴だ」と思われてしまうことも多いのです。 また、安定志向で疑り深いため、決めるまでに時間がかかり、それを「慎重」と見る人もいれば、「マイペース」と捕らえる人もいます。 保守的ですからスタートダッシュも遅く、地道に努力を積み上げていくコツコツ派の武曲星。目上の命令は素直に聞くため、成長には時間が掛かかるかもしれませんが、長い目で見ていけば、一番リスクの少ない成長株なのです。 真面目でよく働くので、そこを買われて重役を任されたり、人材育成などに携わる人も少なくありません。 ひとつの仕事を丁寧にこなし、突然振られた仕事でもしっかりと引き受けるため、特に現場などでは、もっとも重宝されるタイプだと言えるでしょう。 精神的に強く、芯の通った一本気な武曲の男性は、決断に時間をかける分、やると決めたら人の意見をまったく聞かないことがよくあります。 意志が強くなりすぎると、取り返しのつかない失敗をおかして、周囲に迷惑をかけてしまうこともしばしば。直情的な思考に走るだけでなく、状況に合わせて形を変えられる「柔らかさ」のある意志をもつことを心がけましょう。

天同星

争いが嫌いな平和主義者。頼りがいのない感じの優男(やさおとこ)です。爽やかな雰囲気で知的なところは、どことなく廉貞に少し似ています。「賢そうとかよく言われるけど、私の天同星の彼は、勉強苦手なの」と言うのは大きな間違い。ここでの「知的」とは、アクションやジェスチャーで何かを伝えるというより、トークの内容自体で話が通じるか、という意味です。 廉貞との決定的な違いは、アクが薄く、マイペースなところ。あせらず、はやらず、常に自分のペースを崩しません。「理知的でとっても頼もしい!」と、このキャラクターがたまらなく好きという人もいれば、「鈍感すぎるわ」と言う人もいて、好き嫌いがハッキリと別れるタイプです。 天同と仲良くなるには、自分が感銘や影響を受けた書籍や音楽などの話をすることです。つまり、なんらかの共通の話題を通して仲間意識を作っていくのが、天同の親密化パターンなのです。 天同は、時間や物事という概念をあまり重用視しません。その点では、昔の知り合いと再び恋に落ち、復縁するなんてこともよくあります。要するに感情ではなく、頭で恋愛するのです。恥ずかしがり屋ですから、合コンなどで芸をやった後にも「なんちゃってね」的な照れが入り、役柄を演じ切らずに、サラッと流したりするところがあります。 謙虚な人の良さも優柔不断と取られてしまうのが、天同の個性でしょう。 義理堅く、親や友人はとても大事にします。自己顕示欲も少なく、見栄を張らない性格のため、誰とでも等身大で付き合えます。天同の友情は本当に謙虚でピュアなものです。 普段はヘラッとしていても、ときおりもの凄く頑固な一面を見せることがあり、自分のポリシーとぶつかると、相手がどこの誰であろうと立ち向かってゆきます。内面には非常に強いモノを秘めているのです。しかし、クヨクヨして頼りがいのない印象を与えてしまうのです。

廉貞星

「盗賊の星」とも言われている廉貞星。しかし、その呼び方には少々語弊があり、盗賊というよりも「義族」と言うほうが適切でしょう。 そんな聞こえの悪い名がついてしまったのも、天機の頭の良さとはまた違う「要領の良さ」的な、優れた頭脳を持っているためだといえます。ずる賢く、やり口が汚いなんて思われることもあるのですが、それは彼らが常に高い目標を掲げているため、手段を選ばないところがあるから。 彼らの基本方針は「結果が出なければ意味がない」。 プロセスにはあまりこだわらず、あくまで「いかに成功率の高い手段をとるか」という判断になってしまうんです。目的のためなら手段を選ばない合理主義者に見えるため「血も涙もない冷酷な奴だ」なんて言われがちな彼ら。しかし、じつは義理堅い性格なのです。目にかけている人に対しては面倒がよく、かなり気前良く振る舞います。そしてその人がどんな状況におちいろうと、見捨てたりしません。ただ、一度裏切られたと感じたら、スッパリ縁を切ってしまうという淡白な面も備えている廉貞。 「十四年主星中、最も人間臭い星」とも言えるでしょう。第一印象としては、落ち着いていてさわやか、どことなく清潔感があります。すっきりしていて、気配りのきく紳士的な身のこなしです。 ユーモラスで、下品なジョーク好き。面白いことを言って、周囲を楽しませようと考えています。相手に対する言葉に気を使うため、周囲からの言葉にも非常に敏感です。内面はかなりナイーブなので、繊細で傷つきやすく言葉の暴力に弱いので、傷つけられたと感じたら猛烈な勢いで反撃に出ます。反対に、ほめ言葉やおだてにも敏感で、「猿もおだてりゃ木に登る」というタイプ。気に入ってもらいたかったら、礼儀礼節を万全にするとともに、相手をヨイショすることを心がけましょう。一度取り入って信頼関係を気付いてしまえば、あらゆる面で助けてくれますし、裏切りさえしなければ、どんなときでも力になってくれるでしょう。 どことなく清潔感があるので、多少際どいパフォーマンスをしても下品になりません。ノリはけっこう成り行きまかせ。例えば車で道に迷った時など、「道があるんだからどこかに着くさ」と言わんばかりにペースを保つのが廉貞です。

天府星

紫微が「帝王」を表すのに対し、天府は「女帝」を象徴する星です。女帝というだけあって、プライドが高く、我がままで自己本位なところもあります。しかし母性本能が強く、世話好きで、細かい気配りのできる心優しい性格です。女性を象徴する星のためか、勘が鋭く、記憶力に優れているのが特徴的。 初対面の時、愛想は良いのですが、照れているのか、なんとなくモジッとした感じがします。これは本来持ってる防衛本能の表れなのか、人見知りする性質があります。かしこまった態度のため、どことなく固い印象を受けるでしょう。繊細な考え方をしており、アクティブな性格なので、要領をつかむと、与えられた仕事をどんどんこなしてゆきます。その能率の良さは見事なもの。ただ、物事を応用をしたり、アレンジするのは得意なのですが、全く新しいオリジナルを作るというのは苦手。「自分で考えてやってみろ」何て言われてしまうと、どうして良いのか分からなくなってしまい、途中でも放り出してしまうこともあるくらい。 十四主星の中でも、かなり温和で落ち着いているので、なめられやすかったりします。しかし、外見とは裏腹に気丈な面があり、自分を取り巻くモノを守ろうとする時は、別人のような強さを見せます。「母は強し」という言葉があるように、「守る」という使命感が湧くと、とてつもない強さを発揮できるのです。 「すべてを愛したい、すべてに愛されたい」という性質からくるモノなのか、 誰にでもよく思われたい八方美人気質です。控えめで変に目立とうともしないため、異性からも好感度の高い正統派モテタイプです。生まれつきデリカシーという概念も備わっているため、同じことをやっていても天府男子だけ カッコがついてるなんてのはよくある話。基本的に保守的な性格で、あまり自分からメールや電話をしたがりません。プライベートでも、「皆でどっか行こうぜ!」なんて声をかけることはまずないでしょう。大抵向こうからかかってくるのを待ってるのです。ある意味非常に出無精で、特に初対面の人に会う時はかなり固いです。一度会ってしまえば、最初からアゲアゲなんですが。ちなみに、天府男子と別れた女性にその理由を聞くと、「いちいち細かいから」というのが一番多いです。「どこにいってたの」とか「その時間にその場所にいるのは君の話からするとおかしいじゃないか」といったチェックが、遠回しに入ります。恋人を大事に思いすぎるあまり、どうしても束縛してるような感じになってしまうようです。

太陰星

太陽星と対を成す「中天星」の一つです。太陽星が「父性」を表すのに対し、太陰星は「母性」をあらわします。そのため、男性が持つと、どこか女性的でしっとり感のある、いわゆる「優男」タイプになります。心優しく温和な性格で、美しいものをこよなく愛します。人に喜んでもらうことが大好きで、「いつも周りの人達が笑顔であるように」と願っています。また、太陽のそれが人を「元気にする」のが目的なのに対し、太陰は「癒す」や「感動させる」といった感じのもの。そのために、美しいものを作ったり、人に奉仕したりして、喜んでもらおうとするのです。ある意味で、認めてもらいたい願望が強いのかもしれません。感受性が強く、優れた観察力を持っているので、些細な表情や仕草の変化に敏感です。その精度はかなりのもので、「お前、よくそんな小さなところまで見てるよな!」と、普通の人なら驚愕してしまうほどです。しかし、それが行き過ぎると、大して重要でないことでも、ウジウジとこだわって長い間引きずっているという、少々デリケートなところがあります。「別にそんなこと、どうだっていいじゃん」と言われて、うとまれるなんてこともよくある話。堅物で融通の効かないところもあるので、環境によっては、やりにくいと感じてしまうこともあるでしょう。こだわりや美意識が強く、地位や名誉よりも、充実した人生や、ドラマのある生き方を望みます。そのためいつも「自分の生まれてきた意味」を自身に問いかけているのです。そのため、宗教やスピリチュアルなどの不可思議な世界に関心を持つ人もいます。まじめで愛想がよく、気配りもできるので、特に目上の人間からは可愛がられやすいでしょう。しかし、やはり本来は女性の星。男性が持つとネックになることもあります。神経質で、繊細すぎるため、ストレスに弱く、些細なことが気にかかって、眠れなくなるなんてこともよくあります。また、臆病なところがあり、新しいものに挑戦したりすると、抵抗感が強いので、飲み込みや取っ掛かりは遅いほうです。また、周囲に影響されやすく、指導者や人間関係の善し悪しで、性格や能力がガラッと変わってしまいます。環境次第で大きく化ける可能性をもっている反面、ある意味危なっかしいタイプといえます。とはいえ、もともと素直で正直な性格。指導するときも、腹を割って一から順序だてて説明すれば、必ずわかってくれるでしょう。外面は多少弱く見えても、精神的にはタフで、強い意思を持っています。割とどんな環境にも順応できるので、目標をたてて努力すれば、大成できるでしょう。また、別名「田宅(でんたく)の神」とも呼ばれており、家庭を非常に大事にします。恋人や子供、家族のためにという責任や使命感を持つと、とてつもない力を発揮する星なのです。 「自分以上に大切なもの」それが出来たとき、彼らが奥に秘めている、真の力が発揮されるのです。

貪狼星

欲望に忠実に生きることをのぞむ性質で、別名「悪女の星」と呼ばれています。 特に人間の三大欲求に対する執着が強く、酒食や異性との交流を楽しむ風流人。 ルールや常識に縛られることを嫌い、感じるままに生きてくことを臨みます。 子供の頃から大人びた考えや物腰を身に付けています。しかし、その落ち着いた雰囲気も紫微のそれとは違い、冷艶な雰囲気を感じさせます。 貪狼はもともと、直感力と洞察力の優れています。特に人間の弱い部分、汚い部分を嗅ぎ分ける能力は飛び抜けたモノを持っています。「オオカミ」という字が示すように、人の性質を嗅ぎ分ける、「嗅覚」とも表現できる独特の感覚を持っています。 皆の前では気さくな良い人でも、本性は横柄で自己中心的なんて人もよくある話。 こんな優れ過ぎた感覚のせいで、自分が貪狼に生まれたことに、いまひとつ喜びを感じられないという独特の悩みもあるくらい。 彼らの精神的成熟が早いのも、そのせいだといえるしょう。 早く大人になってしまったため、「子供らしい」子供時代も殆どありません。感情を素直に表に出すのも、どちらかというと苦手。それが災いして、周囲の人達からは「何を考えているのか判らない人」と、偏見を持たれ、距離を置かれるという少々気の毒なことも。 ただ、彼らの心の中には、幼少期から押し殺して来た「子供」の部分が残っています。その部分が顔を出した時の貪狼の姿は、無邪気さと愛くるしさに満ちあふれています。「あの人にあんな可愛いらしい一面があったなんて…」と、普段と無愛想な雰囲気とのあまりのギャップに、思わず心がほころんでしまうことでしょう。 ストレスに強く、高い集中力と粘り強い忍耐力が持ち味。一度目標が定めると、不屈の精神で達成しようとします。 その熱意は畏怖すら憶えるほどで、スイッチが入った時の彼らの目は、まさに肉食動物そのもの。屈辱を味わうようなことになっても、着実に距離を詰めていき、最後に到達します。 年功序列の概念を嫌う、完全な実力主義者。、そのポジションにふさわしい実力を持ってない人は、例え目上であっても、躊躇なく引きづり下ろそうとします。 ただ、彼らの怖いところは、その感情を全く表に出さないところ。ポーカーフェイスの完成度は1、2を争うほどです。

巨門星

巨門は別名「口舌の星」と呼ばれており、良くも悪くも「言葉」が人生の鍵を握ります。 大きく分けますと、もの凄くオシャベリなタイプと、必要なとき以外はほとんど口を開かない無口なタイプの両極端です。基本的に恥ずかしがり屋さんなので、コミニュケーションに慣れてないうち、人見知りしがちです。 打ち解けると、こちらが話し終えるのとほぼ同時に、返答がくるようになります。 この応答の時の弾むようなリズミカルな話し方が巨門の特徴。 説得や交渉なんかのやりとりも好みます。巨門の話し方には、独特のリズムのようなモノがあるため、話の内容どうこう抜きにしても、興味を持たれやすいようです。 話を聞くのも大好きで、たゆまざる切り返しで、相手を質問攻めにして困らせてしまうこともよくあります。 出来るだけ多くの情報を受信し、発信したいという欲求が強いため、理知的な人や、博識な人との交流を好む傾向にあります。しかし、だからといって高学歴や、地位が高い人と交流を好むというわけではありません。巨門星は、そういう面で鋭い観察力を兼ね備えているため、名ばかりの優等生は、直ぐに見抜いてしまいます。一度見限ってしまうとその人には見向きもしないでしょう。 ただ情報交換は好きなのですが、結して社交的というわけではなく、基本的にはやっぱり恥ずかしがり屋さん。生粋の弁舌家というわけではないのです。 相手と意見が合わないときは、相手とのコミニュケーションを完全にシャットアウトしますので、パッと見ただけでも、好き嫌いがハッキリと分かるでしょう。 また、口舌の星というだけあって、皮肉や嫌みを言わせても天下一品。かなりネチネチとした言い方をするので、周囲からの評価も極端に別れます。 もう一つのアダ名として「研究者の星」「オタクの星」という呼び名があります。 器用なところがあり、複数のことを一度にこなしたり、考えたりできるのですが、本当に興味のある分野は多くて3つです。 マニアックな分野に惹かれる傾向にあります。 最初に一つのことを始めたころは持続的集中力はなく、ストレスを感じると、頭が他の方にそれてしまい、別のことを始めたりします。 そうやって色々やっていくうちに自分の本当に好きなことを見つけて、それにのめり込みます。一度のめり込んだ巨門星の集中力はまさに狂気の沙汰。他の分野には目もくれず、寝食を忘れてのめり込むこともザラな話です。 ただ、自分の興味ない分野に関しては競争心はないようです。それどころか自分の嫌いな分野に携わる人に対しては、持ち前の巧みな弁舌でこき下ろしたりするので、それが原因で揉め事を起こしたりします。 人間観察能力に秀でているため、二人で組んで何かをする時は、もう一人の人の足りない部分を見抜いて、上手くカバーします。 逆に、相手にも自分の弱点のカバーを求めることでしょう。 巨門はあまり決断力がないので、リーダーなどにはあまり向いていません。中心となる人物をおいて、それを支点に行動の展開をすると効率が良いでしょう。

天相星

通称「犠牲愛の星」と呼ばれている天相星。「自分のために何が出来るか」よりも、「みんなのために、何が出来るのか」を考えて行動する、奉仕精神に溢れる星です。「ボランティアの星」とでも言いましょうか。自分の利益よりも、人に何かをしてあげること、喜んでもらえることに生き甲斐を感じるのです。第一印象としては、遷移宮に必ず破軍がいるためか、我がままで豪快、何となく大雑把な人という印象を受けます。あまり理屈では物事を考えず、衝動や思いつきで行動する『感覚派人間』です。こんな言い方だと悪い印象を受けるかもしれませんが、根は礼儀正しく、思いやりがあり、人当たりもソフト。感覚的だということも、言い方を変えれば枠や常識に捉われていないという自由な発想の持ち主だということ。その意味で音楽や芸術の分野で活躍している人も多くみられます。 独特の人付き合いの要領を心得ています。適当に人をなだめて「まあ、まあそんなにカッカしないで」と言ってサラッと納めようとする、チョットいい加減なところも彼らの魅力の一つ。ただし、その場にいるうちはニコニコしていますが、皆がいなくなったとたんにストレスを発散させて、自暴自棄になって全部投げ出してしまうなんてことはよくある話。 基本的に臆病で引っ込み思案なんですが、おだてにのりやすく、非常に調子づき易いところがあります。性格にもあまりクセが無く、趣味なども大衆向けのものが多いため、十四主星の中でも、誰とでも分け隔てなく付き合えるタイプだと言えます。 優柔不断で気分屋なため、色んな物に興味を示しますが、飽きるのも早いです。「俺は生涯、これ一筋」というモノを持っている人が少なく、副業を持っていたり、多趣味な人が多く見られます。人間関係には更に極端で、心から尊敬できる人、愛し抜くと決心しない内は、何となく心にモヤが掛かった状態のまま。モチベーションも安定して保つことが出来ません。 しかし、心の底から尊敬できる恩人や、愛し抜くと決めた人ができると、まるで別人のような変貌ぶりを見せます。潜在的に眠っているサポート精神、奉仕精神が目を覚まし、その人に対して徹底的に尽くします。その気のききようと言ったら、まるで「本当に心が読めているんじゃないか」と驚愕するほどです。そしてそのことに本人も、喜びを感じ、充実感を憶えます。自分の全てをかけて奉公できる相手を探し出すこと。それが幸せな人生を歩む上での大きなキーポイントになってきます。

天梁星

天梁星の「梁」は、読んで字の如く「棟梁」の梁です。 リーダーというより、親分という表現が適切でしょう。 頑固一徹、プライドとポリシーを兼ね備えたエンジニア、まさに職人の星です。 立ち居振る舞いに安定感があり、年齢にそぐわない落ち着いた雰囲気です。口数は少なく、気難しくそうに見えるため、何となく近寄りがたく話かけづらいのですが、話してみると礼儀正しく真面目で、誠実ということが分かります。 表面からは分かりにくいのですが、本来は義理堅く面倒見の良い性格です。 ただし社交的ではないので、気が利くわけではありません。年を重ねるごとに社会で揉まれ、内面の良さがそれとなく滲み出てくるのでしょう。 『職人の星』と言われるだけあって、手先が器用です。仕事に関しては細部にまで拘る完璧主義者。地道に着々と努力を重ね、ひとつの分野を追求していくことが性分のスペシャリストタイプです。 こだわりが強くて頑固。ことと次第によっては、独善的になり、意見を無視して勝手な行動に出てしまいます。 また、人の好き嫌いも激しく、特にチャラチャラした人間や、努力をしない怠け者を極端に嫌います。天梁は地位や名誉よりも、その人の辿った「人生のプロセス」を見ているのです。 気難しく、愛想も良い方ではないため、交友関係も広くはありません。が、昔堅気の男臭い個性に魅力を感じて集まってくる人達は、心の底からその魅力に惚れ込んでいます。 プレッシャーに強く、度胸もあるため、仲の良かった友人に騙された時でも、豪快に笑い飛ばしてしまう肝っ玉の太さがあります。 武骨で地味なイメージをもつ天梁ですが、若い頃は遊び人だったり、ヤンチャな人も多くみられます。しかし、そんな彼らも、一度自分の人生の方向性が定まると、脇目も振らず突っ走ります。 興味の範囲は「狭く深く」のタイプなので、まるでドリルのように一箇所をひたすらゴリゴリと掘り進んでいきます。 天梁の部下に「この部分はおまえにまかせた」と仕事を与えると、「よし、誰よりも完璧に仕上げてやる」と意気込み、丁寧な仕事ぶりをみせてくれます。 「手先は器用、口先は不器用」の典型です。感情表現が苦手な分、さりげない気づかいや行動で誠意や忠誠心を示してくれる、根っからの人情主義者です。 人に騙されたり、宗教じみた変な迷信を信じてしまう人も、天梁には多いようです。

七殺星

通称「開拓者の星」と呼ばれる、勇猛で独立心が強い将軍の星です。 是が非でも自分の信念を貫き通そうとするエゴイスティックな面と、猛進的なパワーの持ち主です。 基本的に「自分は一番でありたい」と思っています。 きれいごとは大嫌い。現実的な言葉を好み、よく働きます。 「あなたは世界一最高ね」という歯が浮きそうなセリフを言われると、 「本当に世界中の全員を調べたの?」なんて、ちょっと皮肉な返答がきたりします。 義理がたく人情に熱く、礼儀ただしく礼節を重んじるので、いい加減な態度や無礼な振る舞いを許しません。 勇ましく厳格な雰囲気を漂わせる七殺星ですが、だからといっていつも強いかというとそうではなく、感情表現がハッキリしているため意外と泣き上戸が多かったりします。 ドラマチックな行動が好きなので、メソメソせずにドワッと泣くのです。 かなりの負けず嫌いで、白黒を明確にさせたがります。 だからといって、すべての物事に対して競争意識があるということもなく、興味のない分野に関しては、まったく競争意識を燃やしません。また、勝ち目がないと感じたら意外に早く諦める傾向にあります。 相手の目をしっかり見て話をしますので、格好つけて横を向いたり、いい加減な態度を見せたりすると、七殺からの評価が下がりますので注意しましょう。 コミュニケーションをとる時は、ハラを割った誠実な態度で臨むのがポイント。 喧嘩のあとの仲直りの時は、 「もうそんなこと、どうでもいいじゃん」 なんていう対応では、余計に怒らせてしまうだけです。 「俺にも確かに否があったし、悪かったと思ってる。俺も今度から気をつけるから、君もここを直してくれ」 といった言い回しが伝わりやすいでしょう。 七殺は、スジさえ通せば絶対に許してくれます。そういう意味で、けして頑固ではありません。 ウジウジした態度や女々しさを嫌い、少々粗野で乱暴なくらいの方が好印象に映ります。対応する時はシャキッとした態度を心がけましょう。 また、別名「外交の星」とも呼ばれており、色々なところに出かけたがります。 七殺と仲良くなりたい時は、相手と一緒に出かけてみること。 逆を言うと、この星に外出に誘われた時は、好感を持たれている証拠です。 自分の心地よい状態を相手と共有しよう、とするからです。

破軍星

「革命家の星」と呼ばれる、破壊と再生を象徴する星です。 古い因習や常識を壊し、新しい考え方や価値観を導入しようとするカリスマ的存在。紫微や太陽が国を治める「統治者」であるのに対し、その政策や方針に意義を唱える「レジスタンス(抵抗運動)の指導者」なのです。 縛られることを嫌い、自分自信に素直に生きていこうとする奔放主義者。他人が敷いたレールを歩むといった、刺激のない人生には耐えられません。どんなに挫折や困難にぶつかろうとも、夢と理想を掲げて、ひたすら前に突き進んでいこうとするのです。また「普通」や「その他大勢」といった、没個性な存在に捉えられることには我慢できません。 「オンリーワン」をモットーに、他の誰にも似ていない、自分だけの人生を歩もうとするのです。 豪快で活発な性格。裏表が無く、男らしくてサッパリとした個性です。即断即決で思い立ったら即座に行動する性分で、キャラクター的に七殺によく似ています。しかし、七殺に比べて破軍のスピードは瞬発型。時間をかけて物事をコツコツ積み上げていったりするのが苦手で、飽き症です。要領がよく、集中力があるので飲み込みも早く、割と器用に見えます。しかし、「あぁなるほど。こうゆうことなのか!」と自分の中で納得してしまうと、すぐに悟りを開いた気分になってしまい、興冷めして次の興味の対象を探すのです。 七殺が公道を走るスポーツカーだとすると、破軍はドラッグレースで直線を突っ走る競技車だといえます。 好不調の波が激しく安定感に欠けると言う弱点もあるので、仕事のペース配分などにはある程度の要領の良さが必要です。豪快で懐が深いという反面、大雑把でデリカシーに掛けるという欠点があります。人から相談を受けても「そんなの全然気にすることないよ〜!ハッハッ八ッ!!」と笑い飛ばしてしまうため、「こっちは真剣なのに、なんてガサツな人なの!」と、怒らせてしまうこともしばしば。気付いたら友達の数が減っていたなんて話もザラです。口が軽いところがあるため、余程の信頼関係がない限り、デリケートな相談は控えた方が良いでしょう。 イジイジしている人を見ると、無性にからかいたくなるところがあります。本人は悪気が合ってやったいるわけではないのですが、悪ふざけがすぎることがよくあるので、そういう面からも誤解を受けやすいのです。 大雑把な性格のせいか、気分屋で衝動的な行動が多く、計画だった行動が苦手。しかし、集中力があり行動も早いので、問題が発生してもゴリ押ししてしまうパワフルな面もあります。ただ、瞬間的な爆発力はあるものの、コツコツ続けていく持続力に欠けます。 トラブルやアクシデントなど混乱した状況ほどモチベーションが上がる、という特徴もあります。破軍は、絶体絶命の状況で、一発逆転を狙うことのできる「爆弾」的な存在なのです。