用神

四柱推命の吉凶と用神について

四柱推命の吉凶は、つきるところ喜神(よろこぶかみ)と忌神(いむがみ)で決まります。喜神(きじん)と忌神(ぎじん)とも言われますが、聞き違いが多いので訓読みしています。また、喜忌(きき)とか用神(ようじん)とも呼びます。用神は『羊刃』と区別するために、プロの間では「もちいるかみ」と言います。 世間に広まっている矮小化された四柱推命では、この喜神と忌神を求めずに、通変や十二運で吉凶を決めてしまう傾向が9割以上です。そもそも通変や十二運には吉凶などありませんので、吉凶や禍福を正しく断じることができません。 では、なぜ通変や十二運で吉凶判断する推命が多いか……それは単純で安易だからです。喜忌(きき)を求めるのは初学者では不可能です。正しく判断できるまでに、最低でも千人以上の命式を観なければいけないように思えます。ゆえに「四柱推命は習得に十年以上かかる」と言われ続けているわけです。

五行の気勢を推し量る

月令

生まれ月(季節)の十二支が日干と同じ五行の場合、あるいは日干を強める五行になると、【月令を得る】という状態になります。月令を得ているか得ていないかは、その命式が「身強であるか、身弱であるか」を判断する基準ともなります。基本的に、月令を得ている人は身強(身旺)、月令を得ていない人は、身弱となりやすいです。ただし例外もあります

通根

命式を観るとき《通根があるかないか》は、とても重要なファクターです。通根とは、天干と同じ五行を、地支に持っていることを指します。基本的に日干の通根を指すことが多いですが、全体のバランスを見る上では五行すべての通根の状況を見ることになります。通根している五行は気勢が強くなります。 日干が地支に通根すると、「家を買って長く住みたい」とか「ひとつの得意な分野を一生掛けて没頭し続けたい」という決意が生まれます。性格的には芯が強くなり、決断力や継続力が生まれ、物事の成就に粘り強さが出ます。反対に通根がない人は、定住を嫌い、いろんな土地を転々とするような放浪の身となりやすいでしょう。また職も変わりやすく、パートナーや師匠も平気で裏切ったり、いざというとき頼りない人になります。

透干

上から下を見るのが通根としたら、この透干は下から上をみるときに使う用語です。基本的に意味合いは通根と同じですが、とくに同柱にある天干五行と地支五行が同じ場合、透干と言ったりします。別の柱の通根を透干と言っても問題ありません。 甲寅・乙卯・丙午・丁巳・戊辰・戊戌・己丑・己未・庚申・辛酉・壬子・癸亥 これら12の干支は、地支の蔵干に天干が通根していますので透干しているのです。これを『比和干支(ひわかんし)』と呼びます。日柱が比和干支の男性は、気の強い女性と縁ができやすく、結婚後も奥さんとの衝突が激しかったりします。またそれが強すぎると、外での女性関係を求めるようになります。日柱が比和干支の女性ですと自立型になります。偏屈な男性を好きになり、友人や同級生との結婚も多い傾向です。最初は楽しい関係ですが、徐々にぶつかることが増え、仮面夫婦になることもあるでしょう。 なぜ男女で違うのかというと、比和干支の場合、本蔵の通変星が『比肩』になるからです。比肩は自我ですから独立心とみるため、夫にとっては頼もしいですが、妻が独立するのは男性的に複雑な心境です。

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