九星気学とは

九星気学の歴史

生年月日と産まれた時間によって生まれつきの性格や運命を判断する方法が、『四柱推命学』や『紫微斗数』です。 しかし、誰もがつぎのような疑問を持たれるはずです。 「じゃあ、人間の運命って、産まれた日にちと時間によって先天的に運命が決められてしまうのだろうか」 という疑問です。 この疑問に対して答えてくれるのが『気学』です。 先天的に決められた運命が微妙にズレていくのが、気学のなせる技です。 結論としていえば、四柱推命学も気学も、方位学や家相学もみな『易』を根本原則にして成り立った学問です。 さて、ぼくたち人間は、どんなに努力したり、人間としての行為に欠点がなかったとしても、突然の災いや不慮の事故に遭遇したりしますよね。 それはなぜかというと、知らず知らずのうちに過去において凶相の家に住んだり、または家の方角で大凶方を犯したことがあるからなのです。 それによって、カラダの内と外の気の流れが崩れ、どんなに善行を心掛けていても、おもいもかけない災禍を受けてしまうのです。 これとは反対に、自然の法則に従順で、過去の運命的に悪い原因を消しながら、さらに良い原因をつみ重ねていれば、将来の幸運を確保できるのもとうぜんのことです。 それを教えてくれるのが九星気学です。 まさにそれは、空気の学問であり、空気の哲学なのです。

九星の五行と相生・相剋

木は燃えると火を生み、火は燃え尽きると灰となって土に帰り、土の中から金(鉄などの金属類やミネラル成分)が出現し、金は冷えると水滴(水)が生まれ、水は木を育てる養分となる。 以上の5つの関係性は「良い影響を与えあう」と考え、『相生(そうじょう)』と呼びます。 逆に、木は土から栄養を奪い、土は水をせき止めたり汚したりし、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を傷つける。 これらを悪い関係として『相剋(そうこく)』と呼びます。 例えば、東に七赤が乗った場合、東は木で、七赤は金となるので、金剋木となるため、凶方位となります。

八掛と九星の対応

この世の存在、すべては太極から生まれ、そして「陰」と「陽」に別れまています。 どちらかが良くて、どちらかが悪いということではありません。 この太極は、それぞれ陰陽の属性を持つ、8つのファクターに分類されます。

1 乾(天)父、主人、完成、権力、北西 → 六白金星
2 兌(沢)少女、悦び、社交、誘惑、西 → 七赤金星
3 離(火)中女、名誉、知識、離婚、南 → 九紫火星
4 震(雷)長男、成長、発展、焦り、東 → 三碧木星
5 巽(風)長女、整う、信用、縁談、南東 → 四緑木星
6 坎(水)中男、交流、煩悩、秘密、北 → 一白水星
7 艮(山)少年、変化、停止、貯蓄、北東 → 八白土星
8 坤(地)母、妻、努力、温厚、南西 → 二黒土星


この8つのファクターを『八卦』と呼び、八卦の方角は後天定位盤に対応しています。 そのため各九星の象意は、八卦の象意に準じています。

九星の特徴

一白水星

中年男性、犯罪者、スパイ、はじめ、交わり、困難、悲しみ、落ちる、穴、色情、塩辛い、腎臓 思慮深く、論理的。計画的で用心深いので失敗は少ない。仕事に忠実で、自分の才能を活用することが上手。辛抱強い。 健康面に不安。理屈っぽい。猜疑心が強く、臆病で人を信用しない。秘密主義で自分をオープンにしない。情に流される。

二黒土星

母、妻、大地、土地、従う、勤務、謙遜、開運のスタート、古い、遅鈍、利欲、集合、甘味、脾臓 真面目で実直な努力家。素直で面倒見がよく親切。安定志向で無茶をしない。忠誠心が高く、地道にコツコツ職務を果たす 決断力、自主性に欠ける。指示待ち的で責任を取らない。短絡で目先の欲得に弱い。リーダーシップがとれない。

三碧木星

長男、雷、発明、誕生、新しい、音楽、振動、声、虚言、噂、宣伝、進む、騒ぎ、酸味、肝臓 前向きで、積極的。行動的で、チャレンジ精神と好奇心が強い。直感力と決断力がある。進取の気性、発想力がある。 計画性に欠ける。せっかちで怒りっぽい。気分屋で一貫性に欠ける。大言壮語。虚言に対する罪悪感が少ない。

四緑木星

長女、風、遠方、往来、整う、信用、見合い結婚、人格者、長いもの、髪の毛、旅人、自由人、腸 バランス感覚に優れ社交の才。温和な平和主義者で調整役。ものごとを上手にまとめる。情報力に優れ幅広い視野。 八方美人。外面が良いぶん内面は冷たい。優柔不断で決断力に欠ける。放浪癖があり落ち着きがない。お人好し。

五黄土星

帝王、盗賊、中央、天変地異、過信、欲望、葬式、墓地、高級品、高利貸し、胃、消化器系 自我が強く頑固でワンマン。人の世話が好き。泣き言を言わないガンバリ屋。繊細でデリケート。弱きを助ける人情味。 意地張りで変人にみえる。家庭の事情で苦労。おだてに弱い。自信家で理屈をこねる。人を見下す。最新の情報が苦手。

六白金星

主人、父、天、大きい、プライド、健やか、目上の引き立て、戦い、規則、裁判、包むもの、肺 大局的に物事を考え社会的。責任感、正義感が強く真面目。リーダーシップ。完璧主義で規則を守る。負けず嫌い。 気位が高く人を見下す。無愛想で協調性がない。人の上に立って仕切る。融通性が無く頑固。勝負にこだわる。

七赤金星

少女、水辺、沢、泥、悦び、おしゃべり、口論、笑い、金銭、刃物、不足、引退、肺、腎臓 柔軟で器用。社交的で如才ない。弁が立つ。お洒落で楽しい。サービス精神旺盛。楽観的で心の潤いが大切。味覚が鋭い。 自己中心。アバウトで責任感に欠ける。道楽や酒食に溺れやすい。自己制御が苦手。規則にルーズ。楽をしたがる。

八白土星

子供、山、停止、変化、貯蓄、強欲、相続、家屋、背が高い、箱、難産、親戚知人、腰、間接、背中 家庭的で身内を大切にする。向上心が旺盛。改善の工夫をする。専門性が高く、こだわりの職人気質。潔癖で凝り性。 強欲で頑固。融通性がない。思い込みが激しく説明不足。安定性が無く変化を求め、移り気。他人の気持ちに無頓着。

九紫火星

中年女性、先生、教育者、麗しい、服飾、薬、火事、エネルギー、短気、派手、宗教、印鑑、心臓 発想力が豊かなアイデアマン。上昇志向。名誉欲がある。派手好きで陽気な情熱家。白黒を明確にし決断力がある。 移り気で飽きっぽく、熱しやすく冷めやすい。高慢な態度で人を見下す。勝ち気で嫉妬深い。感情的。見栄っ張り。

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